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小林実行委員長インタビュー


小林実行委員長インタビュー小林陽太郎 富士ゼロックス株式会社相談役最高顧問

1956年慶應義塾大学経済学部卒業。58年ペンシルベニア大学ウォートンスクール修了、同年富士写真フイルム入社。その後富士ゼロックスに転じ、78年代表取締役社長、92年代表取締役会長を経て2006年より現職。ソニー取締役、日本電信電話取締役、国際大学理事長、経済同友会終身幹事、新日中友好21世紀委員会日本側座長などを務める

 

 「第4回 東京‐北京フォーラム」の実行委員長を務めさせていただきます、小林陽太郎です。

 私が座長を務めている新日中友好21世紀委員会は、小泉・胡両首脳の合意から、日中両国の将来に向けた大局的・戦略的関係をつくるためにスタートしたにも拘らず、設立後まもなく、首脳間の交流が途絶えてしまいました。このフォーラムが立ち上がったのはまさにその時期です。企業間、文化間での関係が、首脳間の交流が途絶えたことでぎくしゃくしてしまったまさにその時期に、「東京‐北京フォーラム」は立ち上がりました。いろんな目的がありましたが、ぎくしゃくしていた状況をどう正常化するのかについて、両国の有識者が集まって忌憚のない意見を交換することが主な目的でした。

 また、第2回目のフォーラムのときに当時の安倍官房長官が、政冷経熱といわれた両国間の関係への変化を呼びかける歴史的スピーチを行い、さらに、総理就任直後に中国を訪れたことをきっかけに、首脳同士の交流が再開しました。また昨年来の福田総理の訪中を受けて今年、胡錦濤氏の訪日も実現しました。 

 日中間の関係は改善しつつありますが、「東京‐北京フォーラム」の役割は両国間の関係が正常化された状況にあってこそ重要で、両国の有識者間の対話の意味や重さがあらためて問われるのではないかと思います。特に両国間の知的交流の重要性という見地から考えると、今回のフォーラムには、今までの3回とは異なったかたちの意義があると私は考えています。

 皆さんご自身、また皆さんの周りの方々も、大きく踏み出した日中関係をベースにして、この「東京‐北京フォーラム」が成功するように、いろいろなかたちでご参加下さいますよう心から願っております。

親カテゴリ: 2008年 第4回
カテゴリ: 発言録